ダイブ!!レビュー

 主人公のひとり知季は、二重間接という長所の他に「ダイヤモンドの瞳」と言う能力を持っていた。
 ダイヤモンドの瞳-瞬間視力-は、ダイバーにとって演技中に正確な目印を持たせ、それを駆使するモノは、高度な演技が可能になる。
 主人公には更に二人、野生児のような飛び込みを魅せる沖津、正確な演技をこなす要一がいる。
 人としてもまだまだ未熟な三人の思惑、苦労、努力などが複雑に絡まる・・・と言っても、やはり飛び込みの演技が中心の映画。この三人の心情、境遇に見ている人がどう共感を寄せられるかが、この映画の肝となるわけだが、いかんせん、自分とは年齢が離れすぎている。また、飛び込みという特殊な競技は、見る人にとってやはり取っつきにくいモノではないか?
 とはいえ、三人を競わせるとどうも競技が大味になるのではという先入観を裏切って、ラストのシーンは緊迫感にあふれている。
 
 映像では、飛び込みシーンがなかなかよい。評価は五段階で3。こういうのは若い人向け。