「幸せになるための27のドレス」レビュー

 のっけから主人公のジェーン(キャサリン・ハイグル)が結婚式場をはしごしている映像に?な感じだった。最初は、はしごしていると分からないのだ。いや、分かっているのだが、そんな馬鹿なことをと思っているとやっぱりはしごしているのだ。ジェーンは結婚式に特別な感情を幼少期(5才だったとおもう)抱いて、友達の結婚式の準備や花嫁の付き添い役を毎週やりながら、いつかは自分もと夢抱いている女性だ。
 ジェーンが結婚式をはしごしている最中を目撃するのが、ケビン(ジェームズ・マッデン)。ジェーンが一途に思う上司役はエドワード・バーンズが演じている。
 人の世話ばかり焼いて、自分のことには臆病な女性が、一歩前を踏み出して幸せをつかんでいくというのは予告で分かっていたが、大切な身内の結婚式を・・・このエピソードは、見ていて唖然。その結婚式場の外でケビンは電子手帳(たぶんブラックベリー)を渡す。
 まあ、こういうエピソードをドライに描けるのが、アメリカ的。日本人だとこうはいかないだろう。
 ケビンとは親密になかなかなっていかない。そのきっかけは映画を見てほしいが、ケビンに会うために船のタラップをジャンプして渡る場面が印象的。
 ジェーンの心情、台詞、妹テスの台詞、親友ケイシーの台詞そしてケビンの台詞。それぞれの心情の切り口の鮮やかさが見所の映画であるので、映像に注目していると退屈に感じる向きもあるかも。自分は楽しめました。
 見ている人は女性が多かった。評価は五段階で4。